コンセプト:Your Intelligence × Our P&I
パンフレットの基本構図。来訪者の知(アイデア・ノウハウ・技術)と、DNPのP&I技術群を「掛け合わせる」=パズルが組み合わさるメタファーで提示している。
「技術は豊かな社会のために。」
表紙では、来訪者側のピース(Ideas / Know-How / Technologies)と、DNP側の色とりどりのP&Iピース群を、中央の「×」で結ぶ。 =Your Intelligence × Our P&I。この「掛け合わせ」が冊子全体の通奏低音になっている。
🖼 原本:表紙を見る →P&Iイノベーション宣言/技術の樹
DNPの自己定義と、技術の構造モデル。
DNPは自社の強みを 「P&I(Printing & Information)」=印刷技術と情報技術の掛け合わせと定義する。 これに来訪者の技術・アイデアを掛け合わせて社会課題を解決し、人々の期待に応える新しい価値を生み出す営みを 「P&Iイノベーション」 と呼ぶ。
「P&Iラボ・東京で、ともに『未来のあたりまえ』をつくっていきましょう。」
右ページの 「技術の樹」 は、その構造を一本の樹で表現したモデル。
根=基盤技術(企画・設計/情報処理/材料開発/微細加工/精密塗工/評価・解析/後加工 ほか)が幹を支え、 枝葉として無数の製品・サービス(ICカード/磁気カード/証券/磁気通帳/フィルム 等)が実っていく——という見立て。
🖼 原本:ごあいさつ/技術の樹を見る →暮らしを変えたDNPの技術(年表 1876→2030)
創業から未来までを1本の年表で俯瞰。DNPが「印刷会社」にとどまらず素材・体験メーカーへ拡張してきた軌跡。
DNPは1876年(明治9年)、「文明の業を営む」ことを志に掲げて創業。文明社会の実現を目標に、暮らしに欠かせない製品・サービスを生み出してきた。 年表は 1950年代〜2030年 を横軸に、各年代の代表的な製品・技術をアイコンで配置する。
※ 年・製品名はDNP公式(沿革・150周年サイト)で裏取り済み。撮影画像で読み違えやすい年(フォトマスク=1959/CTS=1972/ICカード=1983)は一次情報で訂正。各出典リンクは深掘りページの年表に掲載。
🖼 原本:年表を見る →印刷プロセスから培った技術(5工程)
DNPの技術の出自を「印刷の5工程」で説明。各工程が、印刷を超える汎用技術へと派生していった。
① 編集 企画・設計
情報の発信前の準備=情報の受け手や内容の検討・分析、印刷物のコンセプト設計。ここから企画・設計、出版ソリューション、セールスプロモーション等へ展開。
② 入稿・レイアウト 情報処理
原稿や写真・図版の入稿から組版・レイアウト。データを最適なフォーマットに変換・処理する技術。画像処理・認識、データ分析、情報セキュリティへ。
③ 製版・刷版 微細加工
版を作る技術。微細・精密な加工へと発展し、半導体フォトマスク・ホログラム・偽造防止などのセキュリティ技術へ応用。
④ 印刷 精密塗工
紙・樹脂・金属・ガラス等の基材に、機能を持つ材料を均一・精密に「塗る/刷る」技術。コーティング、光学フィルム、バリア性、加飾へ。
⑤ 製本・加工 後加工
印刷後のシートをページ状に加工する技術。素材の組み合わせ・成型・立体加工へと広がり、教材から立体造形物・各種パッケージ・システム開発までを担う。
DNPが保有するP&Iの技術(基盤7領域)
DNPの保有技術を、7つの基盤領域+多数のサブ技術として一望できる「技術マップ」。
DNPの強みは、印刷(Printing)と情報(Information)のさまざまな技術を掛け合わせることにある。 アイディアを形にする企画・設計と、効果を最大にする材料・プロセスの技術の掛け合わせによって価値を生み出す——という思想を、 パズル状のマップで表現している。
企画・設計
出版ソリューション/住空間デザイン/フォント技術/パッケージデザイン/セールスプロモーション/光学設計/ビジネスデザイン
微細加工
精密彫刻技術/写真製版技術/エッチング加工/賦型技術/ホログラム技術
精密塗工
コーティング技術/EB・UV硬化技術/真空成膜技術/メディア変換技術
情報処理
画像処理・認識技術/データ分析技術/情報セキュリティ技術
材料開発
有機合成技術/分散・配合技術/高分子材料/色材・感光材/無菌充填技術
後加工
製本技術/プラスチック成型技術/ラミネート技術/転写技術
評価・解析
解析設計/分析技術/シミュレーション技術/データベース解析技術
技術の掛け合わせによって、価値を生み出していく。―1
基盤技術を掛け合わせて生まれた具体製品の事例(前半)。
DNPナノインプリントソリューション
ナノインプリント(賦型)技術と、それを支える形状設計・金型加工・材料・評価の技術を組み合わせ、設計〜金型加工〜離型まで一貫してトータルにサポート。光学設計のフィードバックが速い。(※ナノメートル=10⁻⁹メートル)
視野角制御フィルム
内部に微細なルーバー(ブラインド)構造を持つ光学フィルム。車載用液晶ディスプレイのバックライトに内蔵し、出光方向を制御することで、フロントガラスへの映り込みを防止する。
ミニ腸(生体模倣)
動物実験の制限や開発費用の高騰で、ミニチュア臓器へのニーズが高まる中、DNPの高度な微細加工・精密塗工技術を応用。栄養吸収などヒトの腸管に近い機能を備え、食品・医薬等の評価に活用できる。
リチウムイオン電池用バッテリーパウチ
電池の外装材を従来の金属缶からフィルムベースに置き換えることで、薄型化・軽量化を実現。形状自由度・長期耐久性を持ち、電気自動車をはじめ電池以外の用途にも展開可能。
技術の掛け合わせによって、価値を生み出していく。―2
基盤技術を掛け合わせて生まれた具体製品の事例(後半・体験/情報領域)。
認証・セキュリティ
「信頼」を起点に、認証・セキュリティの利用シーンを拡げる。ICカード(世界基準のセキュア技術)の実績を通し、サイバー空間とフィジカル空間、すべての人とのつながりを安全・安心につなぐ。キーワード=「手ぶらで、スピーディに」「安全を、つないでいきます」。工場ゼロトラスト/スマートシティ・MaaS/顔認証マルチカナルプラットフォーム 等。
証明写真機 Ki-Re-i
スタジオ写真に匹敵する配光技術・ライティング・肌色補正で「正しくキレイ」な証明写真を撮影。マイナンバーカードのオンライン申請や法人での社員証用にも使え、顔写真収集サービス等へ活用が広がる。
デジタルアーカイブ技術
印刷で培った高精細画像処理の技術・ノウハウを活かし、美術作品や文化遺産をデジタル化。保存・公開に必要な最新技術に対応し、文化と人の最適な接点を目指す総合サービス。高精細複製「伝匠美」、超高精細8Kアーカイブ、「みどころビューア」等。(©DNP/BnF=フランス国立図書館との協業を含む)
XRコミュニケーション
合同会社AKIBA観光協議会とともに、リアルとバーチャルの融合による地域共創XRまちづくり「バーチャル秋葉原」を2022年4月にオープン。PC・VRゴーグル・Webブラウザで世界中どこからでも秋葉原の魅力を体験。リアルの店舗・施設・広告イメージを設け、コンテンツホルダーが「第三のチャネル」として情報発信・販促に活用できる。
アクセス・基本情報
P&Iラボ・東京
〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
アクセス
東京メトロ南北線・有楽町線「市ケ谷駅」6番出口から徒歩10分/都営新宿線「市ケ谷駅」A1出口から徒歩13分/JR総武線「市ケ谷駅」から徒歩13分。
利用について
P&Iラボ・東京は事前予約制。見学希望の際は、貴社担当のDNPグループ社員へ。営業時間は土・日・祝日・DNPの休業日を除く 10:00〜17:30(要確認)。
所在地は市谷加賀町=P&Iラボ・東京の本拠。周辺にDNP市谷加賀町第2/第3ビル、本と活字館、市谷田町ビル(DNPプラザ)等が集積。
このパンフレットから読み取れる3点
1. DNPの自己定義=「掛け合わせ」
表紙・宣言・技術マップが一貫して「P&I × あなた」の掛け算で語られる。Materia の L1×L2 掛け算という設計思想は、DNP自身の語り口とそのまま噛み合う。
2. 印刷会社ではなく素材・体験メーカー
年表と掛け合わせ事例(ミニ腸/バッテリーパウチ/XR/デジタルアーカイブ)が示すのは、印刷を出自とする汎用技術の幅。BX提案では「印刷会社」という前提を外して引き出す。
3. 提案で触れ方に注意すべき技術
フォトマスク・ホログラム等は世界シェアの表現に注意(L1のfact_note参照)。年表の年・製品名は要原本確認。本要約は撮影画像からの読み取りである点に留意。